増配を提案
- 売上高2.6%増の13,070百万ユーロ
- 既存事業の売上高は5.8%の伸び
- 営業利益(EBIT):3.5%増の1,344百万ユーロ
- 当期純利益:8.0%増の941百万ユーロ
「2007年度も、素晴らしい業績を上げることができました。既存事業での売上の伸び、ならびに利益のさらなる増大という、心強い結果が出ました。すべての事業部門が今回の成功に寄与し、成長地域での売上げの勢いが維持されました」と、ヘンケル社経営委員会会長のウルリッヒ・レーナーUlrich Lehner, Chairman of the Management Board of Henkel KGaA)は述べました。「今回の結果は、中核事業に焦点を絞り、さらにそれぞれの市場においてイノベーションでのリーダーシップを獲得するという、当社戦略の有効性を立証するものです。」
ドイツ デュッセルドルフ発:本日ヘンケルは、2007年度アニュアルレポートを発表しました。売上高(sales)は、全事業部門および全ての営業地域が利益に貢献した結果、2.6 %増加し、13,074百万ユーロとなりました。既存事業売上高の伸び(organic sales growth )は、外国為替および買収売却による影響調整後で、5.8%という好調な結果でした。
営業利益(operating profit, EBIT)は3.5 %増の1,344百万ユーロとなり、売上高を上回る伸び率となりました。外国為替による影響の調整後の増加は、やはり全事業部門が貢献した結果、5.8%となりました。売上高営業利益率(Return on sales-EBIT)は、0.1ポイント上昇して10.3 %でした。特別利益(exceptional gains)およびリストラ費用(restructuring charges)による影響調整後の営業利益(EBIT)は8.2%増の1,370百万ユーロで、売上高営業利益率は0.6ポイント向上し、10.5%となりました。
純財務項目(Net financial result)は、2006年11月に売却されたライオン株式会社の株式保有によって前年度に被った26百万ユーロの評価損が消えたことを主な理由として、28百万ユーロ向上し、-94百万ユーロとなりました。税率(tax rate)は24.7%で、前年の水準を1.2%下回りました。
当期純利益(Net earnings for the year)は、8.0%増加して941百万ユーロに達しました。20百万ユーロに相当する少数株主持分控除後の純利益は、921百万ユーロ(7.7%増)でした。優先株当たりの利益(earnings per preferred share)は、1.99ユーロから2.14ユーロに増加しました(7.5%増)。
2007年度の有形固定資産支出(Capital expenditures on property, plant and equipment)は合計で470百万ユーロとなり、フリーキャッシュフロー(free cash flow)は769百万ユーロでした。正味運転資本(net working capital)の売上高に対する比率は、1.8ポイント減少して11.5%となりました。
この収益状況を考慮し、経営委員会、株主委員会、および監査委員会は、年次株主総会において、優先株当たりの配当(dividends)を0.50ユーロから0.53ユーロに、普通株については0.48ユーロから0.51ユーロに増配することを提案します。
事業部門別の業績
ランドリー&ホームケア事業部門の売上高は、前年度に多くの周辺事業の売却があったにもかかわらず、0.8%増加して4,148百万ユーロとなりました。既存事業売上高は、欧州/アフリカ/中東地域が主たる牽引力となり5.5%増加し、東欧でもっとも高い成長率が記録されました。西欧では特に、Persil100周年記念および他のヨーロッパプレミアムブランド洗剤のリニューアル発売を含む「Best Ever」キャンペーンが好結果を生みました。営業利益は、2.1%増の459百万ユーロとなり、外国為替による影響の調整後では4.5%の増加となりました。ランドリーセグメントの業績が伸びたのは、衣料用洗剤と衣料用柔軟剤の売上が好調であったことが主な理由でした。Persilの100周年活動は、とくに衣料用洗剤事業の発展に寄与しました。ヘンケルのもっとも重要な洗剤ブランドは、今年度も機能、芳香およびデザインといった面で改善が見られました。衣料用柔軟剤のブランドであるVernelおよびSilanは、とりわけ新しい芳香の導入が功を奏しました。ホームケア事業の好調な売上に大きく貢献したのは、食器用およびトイレ用の洗剤でした。食洗機用洗剤セクターの業績は、Somat 5の機能に加え、洗浄改良剤と活性剤によって低温での洗浄効果が改善したSomat 7のような革新的な製品の投入によって大きく向上しました。手洗い用食器洗剤はヨーロッパ、とくに成長地域で好調を持続しました。
コスメティックス/トイレタリーズ事業部門は、既存事業の売上高が5.8%伸び、市場全体の伸びを上回り、新記録を達成しました。外国為替ならびにMorrisの香料事業売却による影響の調整後では、売上高は名目で3.7%増加して2,972百万ユーロとなり、西欧の事業は市場全体をかなり上回る速度で成長しました。東欧では、本年度も二桁の成長が達成されました。また、中東および中南米地域でも同様の売上増となりました。北米の売上は、Dialの事業拡張とRight Guardブランド・ポートフォリオの統合成功が大きく寄与しました。営業利益は、3.8%増えて372百万ユーロとなり、外国為替による影響調整後の値では6.6%の増加となりました。ヘアコスメティックス事業は、マーケットシェアが新記録の水準にまで拡大し、売上高が大幅に増えました。ヘアカラー、ヘアケアおよびスタイリングのビジネスユニットにおいて各種トップブランドがこうした好業績を牽引し、数々の新製品を投入したことで市場の注目が高まりました。新たに投入されたものには、ヘアカラー事業のBrillance Fashion Collection、Golden Gloss BrownsのPaletteラインにおける新製品、ならびにシュワルツコフ初の男性用ヘアカラーであるMen Perfectなどがありました。ボディケア事業も、2大ブランドであるFaとDialを中心とした積極的なイノベーション活動が成功を続け、好業績を持続しました。Right Guardの米国デオドラント市場進出も大幅に進展しました。スキンケア事業は、最重要ブランドであるDiadermineでのアンチエージング・イノベーションの成功、ならびに新しいプレミアム製品ラインのDiadermine Age ExCelliumの投入が利益をもたらし、ヨーロッパ全土で市場ポジションを拡大させることができました。オーラルケアセグメントでは、Theramed 2in1の新タイプの製品投入、ならびにTheramed Titan Freshの国際市場への投入に焦点が当てられました。全世界で第3位の座にあるヘアサロン向け事業では、ケアシリーズのBonacure、高級ヘアケアブランドであるSEAHの再発売、ならびに個別カラーに対応したヘアカラー、ヘアケアおよびスタイリング製品を揃えた、初の本格総合的コンセプトであるBlondMeの投下に力点が置かれました。
接着技術事業部門の売上高は、3.6%増加し5,711百万ユーロとなりました。既存事業の売上高は6.5%増加し、2007年の業績においても、成長率は引き続き市場全体の数字を上回りました。収益が大きく増大したのは、東欧、アフリカ/中東、中南米およびアジア太平洋地域でした。西欧でも業績は拡大しましたが、北米の売上高は全体的な市況の影響を受け、前年の水準を下回りました。営業利益は前年の水準を7.3%上回る621百万ユーロに増え、外国為替による影響調整後の利益の伸び率は10.4%でした。DIY用および家庭用事業は、強力・アッセンブリー用接着剤の国際的ブランドであるPattexが主な牽引役となり、引き続き微増となりました。Loctite瞬間接着剤は、今回も素晴らしい業績でした。建築用接着剤セグメントは、東欧で引き続き強い勢いが維持され、最大の伸びとなりました。生産施設を新設し、弊社は急速に増大する製品需要への対応が可能になっています。Ceresitブランドのタイル用接着剤および防水製品を除き、建築用断熱製品システムも大幅な成長を遂げました。工業向け事業セグメントも、アジア太平洋、東欧および中南米での市場発展を主な理由として、順調に拡大しました。最も成長率が高かったのはエレクトロニクスセクターで、メモリー・モジュールの好況と低価格な携帯電話の需要増の恩恵を受けたほか、ロックタイトブランドの工業用補修、メンテナンス、オーバーホール事業も好調でした。米国の自動車市場が弱含みとなりましたが、ヘンケルの関連事業は、ノイズ及び重量の低減と同時に衝突時の安全性を高める画期的な接着剤とシーリング剤がテロソンブランドで上市されたことが大きく寄与して、世界的に拡大しました。
地域別の業績
地域別の内訳では、欧州/アフリカ/中東の売上高が、ヘンケルの全事業部門の貢献により、5.4 %増の8,480百万ユーロ と著しい成長を見せました。外国為替調整後の伸び率は、6.0%でした。東欧およびアフリカ/中近東では平均を上回る成長が記録され、ドイツを含む西欧の売上高も増加しました。既存事業の売上は7.4%増加しました。全体から見れば、この地域の売上が占める割合は、63%から65%に上昇しました。外国為替の変動がマイナスの要因となり、北米地域の売上は6.8%減少して2,557百万ユーロとなりました。外国為替による影響調整後では、売上高が1.4%の増加となり、既存事業の売上高はコスメティックス/トイレタリーズ事業部門の貢献が主な理由となり、0.7%増加しました。この地域の売上が全体に占める割合は、20%でした。中南米地域の売上高は、4.3%増加して691百万ユーロでした。外国為替による影響調整後のこの地域の売上高は、すべての事業部門が業績拡大に貢献した結果、9.4%増加し、既存事業の売上も7.7%の伸びとなりました。この地域の総売上高に占めるシェアは前年度と同じ5%でした。アジア太平洋地域の業績も同様に良好で、売上高は6.0%増えて1,103百万ユーロとなり、外国為替による影響の調整後では9.7%の伸びとなりました。既存事業の売上は7.7%増加しました。とりわけ接着技術事業部門は、地域の力強い成長の恩恵を受け、今年度も総売上高の8%を占めるにようになりました。
東欧、アフリカ、中東、中南米およびアジア(日本を除く)といった成長地域でのヘンケルの業績は今年度も好調で、すべての事業部門が貢献した結果、売上高は12.4%増えて4,388百万ユーロとなりました。外国為替による影響調整後では、総売上高が15.3%、既存事業の売上高が15.1%増加しました。
2007年度第4四半期
第4四半期の売上高は3,186百万ユーロでした。既存事業売上高の伸びは3.8%でした。営業利益は323百万ユーロで、前年度の高い水準を維持しました。特別利益およびリストラ費用による影響調整後のEBITは325百万ユーロで、前年度を2.2%上回りました。当期純利益は11.8%増加して247百万ユーロ、優先株当たりの利益は6ユーロセント増えて0.57ユーロ(11.8%の上昇)となりました。
主要な資本参加
ヘンケルが株式の29.5%を所有する洗剤・洗浄機器メーカのエコラボ社(Ecolab Inc. 米国ミネソタ州セントポール)は、2007年度前年比11.7%増の5,470百万米ドルの売上高を報告しました。当期純利益は、15.9%増加し427百万米ドルとなりました。保有する株式の価値は、2007年12月31日現在で2,529百万ユーロでした(前年度:2,495 百万ユーロ)。
展望
ヘンケルは、市場全体を上回るペースでの力強い成長を引き続き目指しており、2008年度には既存事業で3~4%の売上増(外国為替および買収売却による影響調整後)の達成を見込んでいます。
ヘンケルは、外国為替による影響調整後の営業利益(EBIT)について、既存事業売上高の伸びを上回る増加を予想しています。
また、優先株当たりの利益(EPS)についても、既存事業売上高の増加を上回る上昇を見込んでいます。
この展望では、予定されているナショナルスターチ社の接着剤および電子材料事業の買収による効果は考慮されていません。